クロード・シャピュ

指揮者、作曲家、編曲家

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« 音楽 が画一化に向かいつつある時代において、シルク・ ドゥ ・ソレイユ

の音楽は、逆に新しい形式や様式を生み出しています。 »

私がピアノを始めたのは非常に早く、 4 歳の時でした。芸術を奨励する家族に囲まれ、芸術に生涯を捧げる決意をしたのは思春期のこ ろ です。 20 年あまりの間、私はバックミュージシャン、編曲家、指揮者として、有名なアーティストたちと共にステージやスタジオで活動することができました。同時に私の音響技術や MIDI に対する関心は強くなって い き、これは私が選んだタイプの職業においては重要な切り札となりました。 1994 年 に 作曲家のルネ・デュペレが「アレグリア」の指揮者を探していた時、これらの背景が私をごく自然にシルク・ ドゥ ・ソレイユ に参加させたのだと思います。

いくつかの側面におけるポジティブな衝撃

 当時の私にとって、 2 年間に 600 回以上という多数の公演を行うのは初めてのことでした。この特殊な状況 によって 、舞台芸術の広い知識を獲得 し 、高い演奏水準に至 ることができたの は言うまでもありません。

また、異なるスタイルや文化出身のミュージシャンとの出会い によって 、人間性および音楽面において大いに修練 することができました。こうして、音楽の一貫性を保ち 観客 をひきつけながら 、音楽を舞台上の動きに合わせる ことに 絶え間な く 挑戦 し続けることができました。

当時、 これまでにはなかった自分の作品を繰り返し練習しているような 感じ がし 、それ が 新しい創作の意欲となりました。そこで、私は作曲家 の ブノワ・ジュトラスに「キダム」 を手伝わせてくれるよう頼み、アメリカで 3 年間で 1000 回上演しました。「キダム」 では 、予め録音された もの を使って、リアルタイムで音楽の 構成 を変化させることができる新技術 (Midi) を導入しました。

1999 年より、私は音楽・技術コンサルタントとして数多くの制作に参加しており、現在上演中の様々なシルク・ ドゥ ・ソレイユ の舞台およびいくつかのキャスティングのプロジェクトに携わっています。

創作 の 必要性 、創作の新境地を求めて、、

 シルク・ ドゥ ・ソレイユ は 、 舞台芸術を夢と無意識が支配する別のレベル、別の次元 まで高めた と私は考えています。ここには、音楽の世界の本質との完全な和合があります。 音楽 が画一化に向かいつつある時代において、シルク・ ドゥ ・ソレイユ の音楽は、逆に新しい形式や様式を生み出しています。

シルク ・ ドゥ ・ ソレイ ユ のミュージシャン に 対し、卓越した リズム センス 、 正確な音楽表現、暗譜力以外に、 多様性とオープンな精神が、求められるのはこのためです。また、演奏の質を維持したまま、最後の最後の変更に素早く対応できる能力も加えられるべきでしょう。セクションを延長したり、大胆にカットしなければならないシチュエーションにおいて、各ミュージシャンが即興でアレンジできることが 大切 です。

新しいショー の創作期間中、指揮者、ミュージシャン、歌手は、自らの演奏や 新しいものへのチャレンジにより、新しい音楽や アイデンティティーを 生み出し、 制作チーム全員 に インスピレーション を与えています 。このような 大 規模 なショー においては、各自が作品にもたら した ものが 最終的には大きく変わることは 否定できません。作曲家 は 全体のヴィジョン を練りあげ、その後は 指揮者に上演中のスタイルの統一を任せ る ということを忘れてはなりません。

シルク ・ ドゥ ・ ソレイ ユ では、チームスピリット、プロフェッショナリズム、他人の仕事に対する敬意が、比類のない独特な体験を充分に堪能するのに欠かせない美点であることが 十分に 証明されています。